Writer:久我レン|TECH
何かをネットで売ろうとすると、急に道具が増える。
Webサイトを作る。
メールを送る。
見込み客を管理する。
決済をつなぐ。
商品を渡す。
オンライン講座なら受講ページもいる。
そのうち、
「商品を作るより、サービス同士をつなぐ方が大変じゃないか」
という状態になる。
systeme.ioを触り始めて、最初に思ったのはそこだった。
これ、最初の商売を始める人にはかなりいい。
理由は単純で、最初から必要なものがだいたい一か所にある。
無料で「売るところ」まで作れる
systeme.ioは、単なるWebサイトビルダーではない。
公式には、Webサイト、セールスファネル、メールマーケティング、自動化、オンラインコース、CRMパイプライン、予約カレンダー、コミュニティ、アフィリエイト管理などを一つのサービスで提供している。
無料プランもある。
現在の公式料金表では、無料プランで2,000件のコンタクト、無制限のメール送信、3つのセールスファネルなどが使える。登録時にクレジットカードも不要だ。
ここが思ったより大きい。
「無料でホームページが作れます」だけなら珍しくない。
systeme.ioの場合は、
ページを作る → 見込み客を集める → メールを送る → 商品を売る → 購入後の処理をする
ところまで、同じ場所で試せる。
最初から売上がある人より、まだ売れるかどうかわからない人に向いている。
PDF一個なら、かなり小さく始められる
たとえば、PDFを一つ売る。
大げさなECサイトはいらない。
販売ページを作る。
メールアドレスを受け取る。
注文フォームで決済する。
購入後に商品を案内する。
必要なら数日後にメールを送る。
これをsysteme.ioの中で組める。
StripeやPayPalも接続できる。systeme.io側では決済手数料を追加しないと案内されている。ただし、StripeやPayPal自身の決済手数料は別だ。
商品がオンライン講座なら、そのままコースも作れる。
相談サービスなら予約カレンダーがある。
見込み客を追いたければCRMパイプラインがある。
売れてきたら、自分の商品にアフィリエイトプログラムを付けることもできる。
商売が少しずつ大きくなったときに、別サービスを探しに行く回数が少ない。
これがsysteme.ioの一番わかりやすい強みだと思う。
「無料だから機能が足りない」感じでもない
無料サービスは、入口だけ開いていて、少し使うとすぐ課金になることがある。
systeme.ioは少し違う。
特にメールが強い。
無料プランでも2,000件のコンタクトまで、メール送信数そのものは無制限と案内されている。ニュースレター、ステップメール、自動化も同じ基盤にある。
もちろん、大規模な配信や高度な運用になれば上位プランや専用サービスを検討することになる。
ただ、最初の顧客が10人、50人、100人という段階で、
「メール配信サービスをもう一個契約しなきゃ」
となりにくい。
小さく始めるには、これはかなり楽だ。
しかもChatGPTから操作できる
ここは少し意外だった。
systeme.ioには公式のMCPサーバーがある。
MCPキーを発行してChatGPTなどに接続すると、自然な言葉からsysteme.ioのデータを操作できる。
現在の公式MCPでは、コンタクト、タグ、カスタムフィールド、ニュースレター、ファネルなどに対応している。
たとえば、
「最近登録したコンタクトを見せて」
「この人にこのタグを付けて」
「ニュースレターの下書きを作って」
といった操作を、チャット側から行える。
ChatGPTとの接続は現在ベータ扱いで、外部MCPを使えるプランまたはワークスペースと開発者モードが必要だ。
それでも、
無料で商売の土台を作れて、その管理画面までチャットから触れる。
これは2026年の小規模ビジネス用ツールとして、かなり面白い位置にいる。
Makeやn8nが不要になるわけではない
もちろん、何でもsysteme.ioだけで終わるわけではない。
Google Sheets、Slack、独自API、社内システムなど、外部サービスを大量につなぎ始めたらMakeやn8nの出番になる。
その違いはMakeとn8nの料金・課金単位の比較で整理している。
顧客管理そのものを大きく育てたいなら、HubSpot CRMの料金の見方も比較対象になる。
でも、まだそこまで行っていないなら話は別だ。
最初から、
Webサイト。
メール。
CRM。
自動化。
決済。
コース。
を全部別々に契約する必要はない。
まず一個、売ってみる
systeme.ioを見ていて一番いいと思ったのは、機能の多さではなかった。
始める前の準備を短くできること。
無料アカウントを作る。
販売ページを一枚作る。
フォームを置く。
商品を一個置く。
出す。
それでいい。
売れなかったら、ページや商品を変える。
売れたら、その続きを作る。
最初から「完璧なマーケティングシステム」を作らなくていい。
商売は、道具を揃え終わってから始まるわけではない。
売るものが一個あるなら、systeme.ioで今日から始められる。
systeme.ioを無料で試す
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クレジットカード不要。まず無料プランでページを一枚作って、合わなければやめればいい。
久我レン|TECH
観察する。測る。書く。