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AIに「これ全部やって」と頼む。
最初は便利そうに見える。でも途中から話がズレる。確認してほしかった場所を飛ばし、頼んでいない改善を始め、最後には何が終わったのか分からなくなる。
AIが使えないというより、仕事の境界が曖昧なまま渡されていることが多い。
人間同士でも同じです。違うのは、AIは疲れずにズレ続けられること。なかなか厄介な才能です。
AIへ渡す仕事は5つに分ける
複雑な仕事ほど、次の5つを決めると安定する。
目的 → 入力 → 作業 → 確認 → 完了条件
たとえば「Webサイトを直して」では広すぎる。
「問い合わせボタンがスマホで押せない。現在のコードを確認し、原因を特定し、必要な箇所だけ修正する。修正後にスマホ幅で表示確認し、ボタンが押せたら完了」
ここまで書けば、AIが勝手にデザイン刷新へ旅立つ余地が減る。
1|目的
最初に「何を良くしたいか」を一文で決める。
悪い例は「サイトを改善して」。
良い例は「スマホで問い合わせボタンを押せる状態に戻す」。
目的は大きな理想ではなく、今回閉じる問題を書く。
2|入力
AIが判断に使う材料を決める。
コード、CSV、メール、仕様書、スクリーンショット。必要な材料が欠けていれば、AIは推測で穴を埋め始める。
重要な仕事ほど、推測させる前に現物を読ませる。
3|作業
何をしてよくて、何をしてはいけないかを決める。
「原因調査と必要箇所の修正のみ。新機能追加は禁止」
この一文だけでも暴走はかなり減る。
AIに自由を与えるほど賢くなる、とは限らない。自由時間を与えられた人間が必ず勉強するわけではないのと同じです。
4|確認
作業しただけでは終わりではない。
保存したなら読み直す。コードを直したならテストする。設定を変えたなら実際の値を確認する。
AIの仕事では、実行より確認の方が重要になる場面が多い。
「やりました」という文章は証拠ではない。
5|完了条件
最後に「何が確認できたら閉じるか」を決める。
ここがないと、AIは改善案を追加し続ける。
たとえば、
「テストが通り、本番URLでボタンが押せたら完了」
これなら終点がある。
長いプロンプトより、終点のあるプロンプト
AIへの指示は長ければいいわけではない。
必要なのは、今回の仕事の範囲と終点。
目的が一つ。入力が明確。禁止事項がある。確認方法がある。完了条件がある。
この形にすると、チャットは相談相手から作業道具へ少し近づく。
AIに仕事を任せるコツは、AIを信じ切ることではない。
終わったことを確認できる仕事に変えること。
それだけで、かなり使いやすくなる。
